気まぐれきりん

不登校の娘(小5)と暮らす、歪な日々を綴るエッセイ的な。

保育園、退園のすゝめ

「一度退園して、お母さんとの時間を作ってあげた方がいいと思います」

 

「ん、、、、、え?、、はい?えぇっと、、今なんて?」

 

 

 

娘を産んでから初めての大きな壁にぶち当たったのは、保育園の頃だった。

 

 

どっかーーーーん(ぶつかった)

ずしゃっ(転んだ)

いててて、、、

 

育児の壁

 

 

娘が2歳になった頃、弟がうまれた。

 

 

思えば、娘は大変手のかかる赤ちゃんだった。

 

夜はなかなか眠らない

だっこしていないと泣き続ける

お腹が空いてるわけでもない

訳が分からない、、、

夜中の二時過ぎまで泣き続ける娘を抱っこしながらこっちが寝落ち、、、

そんなこともあったっけ。

 

あの揺らせばグワングワンと前後に激しく動くゆりかごみたいなやつ、

ええっと、、、そうそう、バウンサー

あんなの、うちの娘には全く意味がなかった。

泣きやむどころか大泣きで、

しかもあれに乗せると100%の確率でウンチが背中にもれてびっしゃびしゃ

そしてバウンサーにも染み渡ってびっしゃびしゃ。

 

泣きたいのはこっちの方じゃい、、、

 

こんなにおとなしく座ってくれることは無かった

 

 

「最初の子が女の子!良かったわねえ」

「女の子はいいわよ、寝つきはいいし、面倒見は良いし」

「大きくなったらお母さんを助けてくれるわよ!」

 

色んな人によく言われた。

 

でもそんなの嘘だ、迷信だ。

 

 

のちに更にもう一人弟がうまれて証明することになる。

弟たちの方がよっぽど寝つきがいいし(8時間以上寝る)

面倒見だって弟たちの方がいいぞ。

 

 

 

さて、弟がうまれてから育休で家に居たけれど、娘は保育園に連れて行っていた。

 

罪悪感はあったよ、家に居るのに保育園に預けるっていうことに。

 

でも、一人で赤ちゃんを見ながら上の子を見るのは大変だしサ、できれば保育園で思い切り活動してきて、それで夜はぐっすり眠ってほしいって思ってた。

お昼ごはんの用意をしなくてもいいしね。(ここが重要)

 

 

でも、そのころから娘の様子がおかしくなった。

 

 

登園前から泣くのは本当に赤ちゃんの時からで、

毎朝、マジックテープでくっついているかのように離れない娘を

先生が「ビリビリッ」と剥すように娘を持っていく。

 

それはいつのもことだったんだけど、

どうも弟がうまれてからは保育園での活動中もずうっと泣き続けているようだった。

 

外遊びもしないでずっと教室の中にいるらしく、

先生も困っていたんだろう。

 

 

ある日、お迎えに行ったとき、「退園」を勧められた。

 

 

えっ、そんなことある?

育休でも預けられるって規定にあるジャン、

先生が退所を勧めるってどういうこと?

いやいや、それってアリなん?

 

私、一人で大パニック。

 

 

正直私には

「家に居るんだったら一緒に娘の面倒も見ろよ」

と言われているようにしか聞こえなかった、、、。

 

でも、このころ住んでいたのはドがつくほどの田舎だったし、

あーだこーだ言って地域で噂を立てられるのもイヤだなあと思って、

(なんでもすぐ噂になるからねえ)

残念だったし納得できなかったけど、退所を受け入れることにした。

 

田舎だから保育園に入る事自体は難しくないし、

申請すればすぐにまた入園できるから、行けるようになったらまた入園させよう。

そういうことにした。

 

 

 

退園を勧められてからネット記事も色々見た。

本も読んだ。

「下の子が生まれると上の子が不安定になりがちだから、どんな時でも上の子を優先してあげてください」

そうやって書かれているものばかりだった。

 

「仕方ない、か。

まあ、今ちゃんと娘の気持ちを受け止めてあげれば、今後の成長がスムーズにいくかもしれないし。(ネットにも本にもそうやって書いてあるし)

今はたっぷり娘を甘えさせてあげよう!」

 

 

でも、そんなに甘くはなかったわ、、、。

 

結局今でも娘と弟は仲は悪いわ、学校は行かないわ。

学校自主退学してるようなもんじゃん(義務教育だからそれはできないけど)

 

 

 

あれ、、、保育園辞める意味あった?

 

ま、まままま、まあまあ、

やらない後悔よりやった後悔のほうが良いから、あれはあれでいい選択だったと思おう。

 

 

でも、あの時泣いていたのは、今思えばほかにも理由があったんじゃないかって。

そもそも保育園にはいつも泣いて行っていたし、

そのあと行った幼稚園も、

小1になってからも毎日毎日泣いていた。

 

「そういう子だから」

と、一言で片づけていたけれど、他にサインは無かったか。

 

色々と考えだすときりがない。

 

 

 

 

育児は育児書どおりにはいかないし、ネットの記事は参考になるようでならない。

先生の経験則が自分の子どもに当てはまるとも限らない。

 

周りのアドバイスを受け入れることも大事だけど、自分が思うように選択していくことも大事だよなあと、今になって思う。

 

 

 

あの時ぶち当たった壁、すごく大きな壁に見えたけど、

成長すればするほど、壁はどんどん大きく分厚くなってくる。

 

ずしゃっと転ぶどころじゃない

 

毎日血だらけになってかさぶたが出来る前に

またころんで同じところに傷を作る

更に砂利が入ってきず悪化

 

いてえのなんのって。

 

そんな感じの日々。

 

 

 

そして今日も娘は休む。

そして私も家に居る。